「エヌエム」で開発、販売している自動車の車体などを特殊な膜で保護する 「バリアクリスタル」が、第27回発明大賞(日本発明振興協会主催)の考案功労賞に選ばれた。 発明大賞とは、財団法人日本発明振興協会が主催、文部科学省、経済産業省、特許庁、中小企業庁などの後援により毎年行われる表彰制度。「独創性に富む発明によって優秀な技術・製品を生み出した中堅企業、中小企業、および個人発明家、グループを対象に、その功績を広く一般に紹介する」というのが、この制度の主旨となる。多数の応募の中から、日本発明振興協会に「受理」されたのが95件。そこから約4ヶ月にわたる第1次、2次、3次審査をくぐり抜けて、最終的に34社が受賞した。受賞の内訳は、発明大賞が1件、同特別賞が3件、発明功労賞が10件、考案功労賞が20件となる。 バリアクリスタルは、特殊なセラミックと弱アルカリイオン水を利用して、セラミックから出るガラス成分(ホウ酸シリカ)を塗装面に電着させるシステム。 このシステムで3件の特許を 取得している。堅いガラス膜が車体を半永久的に保護することで、ワックスをかけなくても汚れを防ぎ、水をはじかない親水性、水あか防止効果などに優れる。また、従来のように油脂やシリコン樹脂を 使わない為、環境に優しい利点もある。 このシステムは1999年(平成11年)1月、自動車用に開発され、現在、県内の86店を含めて全国で630の施工店がある。また、2000年9月からはビルの外壁など建築分野にも 進出している。 親水性である「バリアクリスタル」の施工後は、濡れてもべたっとなり水玉は残りません。水玉にならないということは、水玉に直射日光が当たってホコリなどが焼きつくウォータースポットができにくいのですが、見た目水玉状にならないと「コーティングが効いていない」と 受け取られがちです。そこで「バリアクリスタルは親水性なので、水玉が残らないのがコーティングされている証拠 なのですよ。」とご説明しても、なかなかご理解いただきにくい面があるのです。本当の良さをなんとかお客様にご理解いただきたい、そう思って、それならば私共の技術が実績の有る機関に認められたら、お客様のご理解も得やすいのでは?というのが応募の主な理由です。おかげさまで、受賞することで技術的な裏づけが取れました。早速施工店や代理店から、「商品説明に説得力を持たすことができる」という声をいただいています。 とにかく、公の機関である大賞に入賞して商品としての評価を受けるという目的を達成できたことに感謝しています。また、受賞を契機に、多目的用途での全国展開を図りたいと考えています。 |
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